にんにくの成分
にんにくは誰もがイメージを持っているように滋養強壮の効果があるといわれています。そのため、栄養ドリンクや健康食品にも非常に多く使われているのですが、成分としては、アリイン、アリナーゼ、アリシン、アホエン、アリチアミン、スコルジニン、ゲルマニウム、メチルアリルトリスフィドなどが含まれています。
アリインは天然のスルホキシドであり無臭の結晶性成分です。これだけでは臭いませんが、擦りおろしたり、刻んだりするとにんにくに含まれる酵素でにんにくの細胞が破壊されて空気に触れ、アリシン、ジアリルサルファイドの匂い成分に変化するのです。
しかし、アリインがアリナーゼの作用で分解してイオウ性化合物となるのですが、これは抗菌作用や、血小板抑制作用や、ビタミンB1と結びつくことでアリチアミンに変化し、ビタミンの効果をより高いものにしてくれます。
アリチアミンはビタミン剤の「アリナミン」の名前の由来となった物質です。スコルジニンはにんにく中の何かの成分と糖が結合してできる無臭の物質で体力増強や抗癌作用があるということで注目もされています。
ゲルマニウムは健康器具に利用されているので知っている人も多いかと思いますが、ミネラルの一種でにんにくには大量に含有されています。これらの成分が総合されてにんにくは健康食材としてのイメージが固まっていったのでしょう。